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ところで

不正取引のジェロームですけれど、人物像についてちょっと面白い記事が。ちょっとした社会現象になっているようですね。Rogue trader admired by many at home[NZ Herald]

このジェロームですが、無口で繊細なタイプの男のようです。趣味は柔道とセーリング。同僚によると「ほとんどしゃべらず、イエスかノーでしか返事をしないやつ」で、柔道の先生は「とても集中力がある男」と証言しています。学生時代に「面白い奴」だったけれど、経済学を勉強し始めてから才能を開花させ、ナントそれからリヨン大学で学位を取得後、ソシエテジェネラル入り。会社ではヨーロッパのデリバティヴ商品を扱っていましたが、給料は同僚の中ではそれほど高くなく、かなりハードに働いてはいたけれども、その成績はパっとしなかったようです。CEOによれば犯行の動機は「まったく理解不能」。

で地元では一躍ヒーローになっているそうです。ブルターニュのポン・ラベ村というところの床屋の息子なんだそうですが、近所のおばさんたちにとっては理想的な息子みたいな存在で、彼は会社の失敗のスケープゴートにされただけなんだそうです。こうした見方は地元だけではなく、フランスという国が反金融的な(反アングロサクソン資本主義!)発想が強い国ということもあって国中に広まっているみたいですね。フランス共産党は彼をドレフュスになぞらえて、ネットも賛嘆の声で溢れているということです。また彼が与党UMPの運動員だったことが政治問題化に拍車をかけることになり、サルコジ大統領は金融界との距離の近さで知られていることもあり防戦に追われている一方、社会党はこの事件を「狂ったマネーの象徴」として批判しているとのこと。

最初にイメージした人物像にけっこう近いですね。孤独で寡黙で繊細なタイプ。ゲーマー的な感性のもち主のようですが、柔道家というところが微妙にフランスっぽい。またこの反響の仕方もとてもフランスっぽいですね。国際資本主義への不信の強さはヨーロッパでも随一でしょう。農本主義的な発想が強いようでマクドナルド打ち壊しみたいなヒステリックな反応はときどき報じられるところでありますね。日本でもホリエモン事件の時には「額に汗して働くのが尊いんだ!」という声が上がりましたが、このご時世ではそうもいっていられないのがつらいところです。

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