« さて | トップページ | どうやら »

なんだか

すごい展開になっていますね。株価の全面安のことです、もちろん。わたしは株なんてやらない人間なんですが、どうも他人事ではいられなさそうな展開なので記念にエントリーたてておきましょう。この間長いこと書かなかったのですが、やっぱりブログ続けるのって難しい。なにか意味のあること書こうと思うからダメなんでしょうね。ちまちまと希薄な内容でも書き付けているうちに全体として何事かを意味するようになるのかもしれないと少し反省しつつ。

さて米国のサブプライムローン問題に起因したこの混乱ですが、すっかり全世界に波及してしまいました。どうしてこんなことになったのかは金融について無知なわたしの理解を超えているのですが、要するに、MITとかなんとかいいとこの大学出の頭のいい金融工学屋さんがCDOとかいう形で債券を証券化して全世界にバラまくことで、消費意欲を引き出すべく低所得者層に無理な借金させるというプランがもたなかったということのようですね。そしてこのプランは前のFRBのグリーンスパン氏の時につくられたもので、ITバブルの崩壊を受けて住宅バブルへマネーの流れを向け換えようと綱渡りをしていたのだけれどもそんなうまくいくかよという話のようです。

そしてもっと大きく言えば、アメリカの消費市場が全世界の経済発展を支えるというブレトン・ウッズ体制の現代版がはたして今後も維持できるのかという話のようです。つまり途上国がドルや国債を買ってアメリカの消費を支えつつ、ガチョウの口にえさを押し込むように製品を売ることで経済発展するという枠組みです。今は中国がこの受益者の代表なわけですが、もちろんこのスキームの恩恵を蒙ってきたのは日本だったりしますから、この枠組みが維持されるかどうかは中長期的に我が国にとって死活的な問題だということのようです。

ユーロ圏はアメリカへの経済的依存から脱したのごとく喧伝されていたのですが、あらら直撃を受けていますね。欧州の銀行や証券はこの毒まんじゅうをずいぶん飲み込んでしまっているようですが、どのぐらいの損失を蒙ったのかはまだあまりニュースになっていないようです。きっとガクブルしているんでしょう。欧米金融機関、サブプライム損失13兆円[日経]

アジア諸国はこのCDOを抱えている上に、アメリカの景気後退の見通しの下で輸出の減少が見込まれて売りが入っているという模様です。ところでなんでインドまではげしく下がっているんでしょうね。あそこは内需型の経済でしたよね。ともあれ本当に世界はアメリカの市場に依存しているんだなと実感した次第です。デカップリングとか言っていませんでしたっけ。アジアもおもいっきり下げてる。

さて世界恐慌に発展するかと世界が戦々恐々としているこの情勢において、我が国はひたすら神風待望モードのようです。なにか世界に対してグリップ力なんてない感じです。日銀もすっかり思考停止状態のようです。この期に及んで建築不況のせいだってえ。いったいどこに経済の過熱の兆候があるんですか、福井さん。BoJ holds to optimistic line(FT) もう不都合な現実など見たくもない。嵐の大海原をオールを失ったまま漂流するボートのようです。国会も政争にあけくれている場合なんでしょうか。建築不況の原因となった耐震偽装問題だって政争がらみのスキャンダルでしたよね。大田経済財政担当相の発言もなんだかマイナスのメッセージばかり伝えているように思えます。政府も頼れない。なんだかんだ言っても小泉政権時代のほうが機動的に動いていたことを思うと、やっぱり指導力があるかないかで雲泥の差ですね。

しかし1930年代に我らが帝国が暴走したそのわけがひしひしと理解できるような気がしてくるのは悪い兆候なんでしょうか。ここしばらくの人々の意識の内向きさ加減といい、メディアや世論の圧力を受ける形での外交や経済政策の迷走ぶりといい、政党政治のぐだぐだぶりといい、どうも危機的な場面で同じようなパターンが観察されるのが哀しいところです。バブル崩壊以降ずっとそうですね。プレイヤーのそれぞれが責任をなすりつけあって未決断のまま事態がずるずる悪化というのが日本の最悪パターンのような気がします。そして最後に結局誰が悪かったのか分からないという。もっともあれ以上悪い状況になるなどとは思っているわけではないですが。

ところでFRBのバーナンキ氏というのはこういう事態を専門に研究している理論家なわけですよね。また利下げの決断をしたようですが、不況の時にインタゲ派の人たちが言っていたことの妥当性が実地で試されそうです。はたして金融政策のプロに景気後退は防げるのでしょうか、見物です。また日銀の金融政策に対していい具合の外圧になってくれるといいのですが。

|

« さて | トップページ | どうやら »

経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/507226/10028718

この記事へのトラックバック一覧です: なんだか:

« さて | トップページ | どうやら »