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IMFチーフ・エコノミスト就任を祝して

IMFのチーフ・エコノミストにブランシャール先生が就任されるようでおめでたい話であります。先生と勝手に呼んでいるのは私が氏の教科書を以前から愛用してきたからです。フランス人経済学者がなんとなくパっとしない印象がある時期以降続いておりますが、これを機にフランスの経済学界も盛り上がっていただきたいものです。

氏はマクロ経済学の教科書で有名ですが、ヨーロッパの労働市場と失業問題の研究でも知られておりまして、こちらの領域でも勉強させていただいています。哀しいかな、単なる素人なんであんまり専門的なものは読めないのですが。なお現在のIMFの総裁はドミニク・ストラス・カーン(DSKと略します)ですから稀に見るフランス勢の躍進ということになりますね。ちょうどこの組織も曲がり角にきているところですからここは是非手腕を発揮して改革を押し進めてもらいたいものです。でも、新しいIMFの役割ってなんなんでしょうね。ずいぶんと偉そうなわりにさっぱり使えない組織ですよね。言い過ぎですか。

フランスの経済学界も盛り上がって欲しいものだと書きましたが、それなりの動きはあります。歴史主義的な学派が長らく支配的であったせいで後塵を拝したと言われることがありますが、パリに加えてトゥールーズが中心になって元気なエコノミスト集団が形成され始めているようです。このeconoclasteというブログは仏語ですが、その雰囲気は伝わると思います。ここは一番人気のハブ・ブログです。

ついでに仏語圏の経済系ブログですが、上と似たようなポップなノリの経済系ハブ・ブログとしてはEcopublixとかBlogizmoなどが有名です。個人ブログではCeteris-ParibusとかEtienne WasmerとかOlivier Bouba-OlgaとかMa femme est une économisteとかOptimumなどはよく巡回しています。時事的なネタやヤバい経済学的なネタ(そんなにヤバくはないか)が扱われているので専門家でなくともなかなか楽しめます。誰が読むのか判りませんが、ご参考までに。

ちなみに日本語圏でも若手の経済学者達のハブとなるブログみたいなものができるといいなあと前から思っているのですが、どうなんでしょう。そんな暇ありませんか。そうですか。ところで前から思っているのですが、どうも複数の書き手からなる議論を喚起し、オピニオンを主導するようなハブとなるブログって日本語圏にないですよね。個人ブログはたくさんあっても。どうしてなんでしょう。なにか独特に発達してしまった日本語圏のネット環境とは合わないからでしょうか。それともステレオタイプと違って我々は共同作業が苦手な人々なのでしょうか。怪しげな日本論になりそうなのでこれ以上は止めておきますが。

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