« ニュース斜め読み | トップページ | サルコジ外交 »

チェコが駄々こねてます

リスボン条約否決を受けた首脳会議でありますが、大方の予想通りにチェコが駄々をこねているようです。サルコがなんとしても死守せんと頑張っているようですが、さて、いったいどうなるんでしょうね。

まず先日の物議を醸した大統領発言についてはテレグラフのこの記事でしょうか。アイルランドのノーを「自由と理性の勝利」とし、批准作業は継続できないと述べた発言です。
Czech president says Lisbon Treaty project is over[Telegraph]

首脳会議の様子についてはBBCのこの記事が手際よくまとめています。
Czech threat looms for EU treaty[BBC]
首脳会議で出される宣言にはチェコは当面批准できない旨が明記される模様です。またイギリスでは既にこの条約は議会で批准されたのですが(「正式の批准」はまだ)、国民投票なしでの条約批准に法廷で挑むビジネスマンも出現している模様です。食料や燃料価格の高騰の問題を焦点にしようという試みも空しく、今回の首脳会談では内部対立が表面化する結果となったといいます。

チェコの状況ですが、上院が憲法判断を要求したために憲法裁判所の意見が出されるまでは批准手続きは一旦停止のようです。首相のトポラーネク氏は自国での批准手続きを停止するつもりはないと述べたといいますが、議員に条約を擁護するよう強制するつもりもないし、自分ならチェコのイエスに100コルナを賭けないだろうとの発言。というわけで状況は非常に不確かな模様です。

一方、サルコジとEU首脳ですが、条約批准の手続きは全加盟国で継続されなくてはならないという立場をあらためて表明しています。またサルコジはリスボン条約の批准なしでは欧州連合の拡大はないとチェコに色目をつかった発言をしているようです。

チェコがらみのサルコジの動きについてはやはり山口昌子記者が報じていますね。まあ短い記事ですが、いつもながらの痒い所に手の届く報道に敬意を込めてリンクしておきます。

実は今、東欧ではいくつかの国の経済が危険水域に達しているという観測がありまして、もしかすると危機の発端になるかもしれないという危惧が徐々に高まっているようなのですが、チェコ経済はかなり好調でそのせいもあってユーロ加盟(通貨の方のユーロです)には慎重というスタンスをとっているといいます。このへんの背景についてはエントリをあらためて紹介したいと思います。

追記
一部加筆、訂正しました(6.21.2008)

|

« ニュース斜め読み | トップページ | サルコジ外交 »

政治」カテゴリの記事

欧州情勢」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/507226/21776237

この記事へのトラックバック一覧です: チェコが駄々こねてます:

« ニュース斜め読み | トップページ | サルコジ外交 »