« 預金保護競争 | トップページ | 操縦士のいない飛行機 »

今日のJT

というわけでちまちまと紹介を続けましょうかね。日本ではなくJapanなのはJT的パースペクティブから見られた私が居住するこの国とはやや異なる国についてのリポートだからです。

"Ministry rebuts Aso editorial in N.Y. Times" by Jun Hongo
先日のNYTの社説には不謹慎ながらどこの国の話だと笑ってしまいましたが、さすがに普段保守派に不快感を隠さないリベラル系Japan論者もこの社説には批判をしていましたね(コレとかコレとか)。どうやら外務省が抗議のレターを出した模様です。まあさすがに大人しいJapanと言えども、ここまでアレな社説を書かれては抗議ぐらいはするでしょう。なぜだか同社説でNYTが称揚している(すごい自己矛盾ですね)元首相による私的な戦死者追悼行為によって一時的に関係が冷却していた隣国との関係改善において麻生元外務大臣の果たした役割をNYTはどう考えているんでしょう。「戦略的互恵関係」って麻生氏の発案ではなかったですか。吉田茂が占領軍を"happy ignorant"と称したことは有名ですが、どうやらなにも理解していないらしいNYTにはこの言葉を贈っておきたいと思います。NYTの社説に惜しみなき拍手をおくりたいらしいこの記者の記事の最期にはいかにもJTらしい説明が添えられていますが、それによると

Aso, generally known for his blunt speeches and conservative foreign policies, has described China as a "growing military threat" and accused Beijing of politicizing the Yasukuni Shrine issue.

He has at times made his revisionist views public, including justification for forcing Koreans to adopt Japanese names during Japan's 1910-45 colonial rule of the peninsula.

だそうです。いわゆる創氏改名等についての不用意な発言はともかく(歴史は歴史家に任せろ主義ですので政治家が歴史問題に不用意に言及すること一般に私は否定的です。内容に関わりなく叩きに利用されますからね)、靖国に関する麻生氏の特異なスタンスについて記事に書いたらどうですか。知らないわけではないでしょう。また中国を「軍事的脅威」とみなす国はけっこうあるような気がするのですがね。JTが大好きな象徴的問題はさほど死活的利害と関わっているわけではないのであってこうした問題以外にはこれといった問題はないことはJapanと中国の関係が現状ではけっこう安定している証拠なんですよ。戦略的要件が揃うことで国家間関係は安定するのであって友好儀礼によって安定するわけではないなんて今時おませな中学生ぐらいでも理解できる話だと思うのですがね。といいますかね、JTさんは両国関係を不安定化させたくて長いこと燃料投下しているんですよね。善意なら本当に救いようがない話ですよねえ。率直に言うと、邪魔です。

"'Gaijin' mind-set is killing rural Japan" by Debito Arudo
読者からの心ない悪罵と嘲笑にもかかわらず大先生のgaijin三部作がついに完結されたようで私も感無量であります。しかし、僭越ながら指摘させていただきますと、大先生、それはgaijinではなくてyosomonoのことではないですか。日本人のgaijinって意味全然判りません。gaijin=outsiderなのだという思い込みに固執したために日本語の彼方へ飛翔されてしまったようですね。私のような凡庸な日本語の使い手は下方よりただただ仰ぎ見るばかりであります。ちなみにmarebitoというのもございますよ。嗚呼、懐かしきムラ社会論ですね。古き良きJapan。私もそんなJapanに行ってみたい。それと大先生が言及しているのは私にはなにが言いたいのかよく判らなかった大西記者の記事ですよね。そしてそこに独自の解釈を施されているわけですね。それで全く意味不明になっていると。大先生はライアンやデーブだけでなく大西記者とも交友関係があるんですか。負のネットワークというんですか陰のアソシエーションというんですか。しかし三部作を通じてついぞ論理というものに出会うことができなかったのはさすがですね。俗にいうフルフォード化という現象ですか。ともかくgaijin共同体主義の真髄は論理にあらず、妄念にありなのですね。事実なんて知るか、考える前に訴えろの精神ですよね。走れ、大先生!Sayonara, daisensei!

追記
修正しました。なおフルフォード氏はその強烈な言論活動の内容はともかくキャラクターとしては好きです。一緒にしてしまったような書き方をして氏に失礼でしたね。しかしいつまでJTはもはやただのデマゴーグと呼ばれても仕方のないような御仁に語る場を与えるつもりなんでしょうかね。あまりにも下らなさ過ぎたので私は品なくからかうだけにしておきましたが、空さんのところで真面目な議論がありますのでそちらを参照してください。ともかくこういう滅茶苦茶な主張ばかりする御仁をアクティヴィストとして持ち上げていると人種間対立を高めてしまう結果にしかなりませんよ。JTとしてもそういう展開は望んでいないでしょう。掲載する記事に関して責任ある態度をとるように要求します。

|

« 預金保護競争 | トップページ | 操縦士のいない飛行機 »

メディア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/507226/24348423

この記事へのトラックバック一覧です: 今日のJT:

« 預金保護競争 | トップページ | 操縦士のいない飛行機 »