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ともかく景気刺激が始動するようですね

Plan de relance européen : "La France travaille, l'Allemagne réfléchit"[Le Point]
ル・ポワンの記事。景気刺激策をめぐる独仏の確執が続いています。月曜にサルコジ氏がメルケル氏をエリゼに迎えたのですが、欧州レベルの景気刺激計画への参加を渋るドイツの説得は(予想通り)うまくいかなかったようです。欧州レベルの景気刺激策の件ですが、「フランスが動き、ドイツは内省する」というサルコジ氏の弁が事態を要約しています。ドイツは健全な財政なので11月4日に発表されたターゲットを絞った措置に加えて財政政策を行う余地があるのに、メルケル氏はこれまで渋り続けているといった具合に記事は不満そうな書きぶりですが、いったい誰が財政規律ゆるゆるの国の肩代わりを喜んでするというのでしょうかね。しかし両国は「協調」と「他の措置をとる必要性」で一致した模様です。次に自動車産業については両国は一致して救済にあたるとのことです。サルコジ氏によれば、アメリカのビッグ3救済のようなものではなく、ターゲットを絞った財政支援であり、競争ルールに反したり、保護主義に訴えるのではなくイノヴェーション、研究開発の支援だということです。最後に付加価値税(消費税)減税については独仏ともに英国には追随しないと。メルケル氏はこれは両国にふさわしくないといい、サルコジ氏は物価下落の中で付加価値税減税の必要性はあるのかと述べています。氏が自分が語っている言葉の意味を判っているかどうか不明ですが、ともかく独仏の確執は今後も続く模様ですね。なお共同声明はフィガロのこの記事で読めます。

"La France prépare un plan de relance de 19 milliards d'euros, selon Lagarde"[Le Monde]
フランスの景気刺激策ですが、火曜にラガルド財務相がGDPの1%にあたる190億ユーロ規模のものになることを公表しています。その詳細はまだ明らかではありません。このGDPの1%という額ですが、欧州委員会が欧州レベルの景気刺激として提案した数字—27カ国で1兆3000億ユーロ—に相当しているようです。委員会は最大2年間「協調して」財政政策をとるよう勧告しているとのことです。2年後には一斉に財政の不均衡の是正に取り組みましょうと。なおカトルメール氏は既に各国で公表されていた計画に共同体の名前を与えているという意味でwindow-dressingと呼んでいますが、ニコラ・ヴェルノン氏も語るように開放経済で有効な財政政策をするにはこうやって協調する以外にないでしょうね。なおラ・トリビュヌによく寄稿しているヴェルノン氏が欧州レベルの協調景気刺激策を提案しているPDFはここでDLできますね。グラフも多く、また英語ですので関心のある方におすすめしておきます。

おまけ
"Levelling the lingerie playing field"[Guardian]
サンにはサンの道がある、ガーディアンさん、あなたなにをやっているのですか。水産関係ネタへの粘着には飽きたのですかね。こんなのはJ-blogに任せておきなさいな。私は少なくとも英国ネタでは貴紙のことはそれなりに尊重しているんですから、是非ともこちらを唸らすような批判記事を書いてもらいたいんですよ。どうも批判も冗談も薄っぺらでつまらんです。つ・ま・ら・ん・で・す。

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